フランスのブランドらしいシンプルでミニマルな物作りを行う”adn paris”。
デザイナーが転居する際に感じた「ものとしての価値を感じられない洋服が多かった」という経験から、自身のブランドにはハイエンドなブランドが持つ「ソリッドで無駄のないデザイン」を中心に、ブランドのコンセプトでもある「誇張せず肌で感じるエレガンス」を体現しています。
adn parisの魅力の一つに”マスキュリン”があります。
男女の垣根を超え、ジェンダーレスなスタイルが中心の今、マスキュリンという言葉自体も聞かれなくなりましたが、女性が男性のようなスタイルに身を包むマスキュリンなスタイルは、adnの特徴の一つでもあります。
中でも特に光る存在が”シャツ”。
仕立てのしっかりしたサルトリアルなシャツがベースになっている”Spring”は、衿腰を持ったバンドカラーと、ゆとりある身頃と袖のボリューム感に細工をしたモデルです。
素材には英国の高級ファブリックThomas Mason社の非常にハリがある(重めの)コットンポプリンを用いており、このシャツの立体感や独特のハリを作り、よりフランスらしい”白シャツ”の魅力を表現しています。
一般的に使用されるポプリン素材と比べると、非常にしっかりとしていて厚みをも感じさせる程で、素材の良さがそのままシャツのディテールを表現していると言っても過言ではありません。
縫製も実に丁寧で、今日フランスのブランドで100%フランス製と言うシャツを見つける方が難しいほど、海外生産が増える中、このシャツは全てがフランス国内で作られています。
まるでクラシックなシャツの衿(羽部分)を外したような衿腰(33ミリ)は、一般的なバンドカラーのシャツに比べて存在感があり、羽織った瞬間に衿の立体感を感じ、それらがこのシャツ全体のイメージを司っている事を知らされます。
デザインとしては非常にシンプルに見えますが、立体感のある衿やフラップの無いワーカータイプの二つのポケット、全体的にゆとりを持たせた事によって作られるリラックス感のある着心地は、そのまま素材とのコンビネーションの良さを体感する事が出来ます。
ゆとりを活かしてルーズなボトムス(ワイドレッグやフレアなど)を合わせたり、スキニーなボトムスを合わせたり、時にはルーズなテーラードジャケットやブルゾンなどと合わせたり、フランスらしいシンプルでミニマルなスタイルに合わせ易くなっています。
またadnはジェンダーレスを推奨しており、このシャツも男女共にシェア出来る一着になっています。
(参考までにXSサイズで男性ならばM~L位のサイズ感があります)
カラー
ホワイト
素材・生産
コットン100%
フランス製
サイズ
(単位:cm) | |
サイズ | 肩幅 | 着丈 | 身幅 | 袖丈 |
XS | 47 | 78 | 53 | 63.5 |
※採寸は平置きにて細心の注意を払い計測しておりますが、商品特性等により個体差や若干の誤差が発生する場合が御座います。 予めご容赦下さい。
付属品
無
スタッフによるコメント
フランスのブランドに多い海外生産に頼ることでリアルプライスを作る事を全く無視?しているadn paris。
フランスのブランドがフランス国内で全てのオペレーションを行うのも最近では非常に珍しくなりましたが、adn parisはフランス生産を貫いている稀なブランドと言えます。
特にこのシャツにはデザインや着心地は勿論のこと、何より素材に使われているポプリンの素材の魅力に心打たれます。
一般的に使われるポプリンの恐らく数倍はハリが在るであろうと感じさせる、非常にシッカリした物を使用している為、シンプルなスタイルを好む方にとっては、これ以上のポプリンは無いのでは?と思わせるほど、安心感のある素材です。
この素材の恩恵は、そのままデザインを立体的に見せることに繋がり、ジーンズでもウールのパンツでも、シンプルに組み合わせるだけで、充分なボリューム感を作ってくれます。
日常的にミニマルなスタイルが多い方は、是非試して頂きたい一着です。