ピーコートの老舗ブランドとして知られるCAMPLIN。
1888年から英国海軍に納入をしていた企業CAMPLIN（カンプリン）は、1850年にエドワード・カンプリン氏が創業し、1800年代の英海軍をピーコートによって支えていました。
ピーコートの語源は諸説ありますが、当時のペティ将校の名から冠されたと言われています。
英海軍にコートを納める為、コートに寒さや海水、雨などに耐えなければならないスペックが求められ、カンプリンはRain Woolと呼ばれる水分に強い表地を開発しました。
このコートの企画、製作を行ったカンプリン家は、軍の厳しい基準を見事にクリアし、高品質なピーコートを世に送り出して来ました。
CAMPLINのピーコートにはボタンホール裏（力布）部分にネイビーとグリーンのグログランによる充て布が施されており、これはかつて英国海軍への優秀な納入業者だけに贈られていたメダルのリボンと同じ色、素材を模っています。
またCAMPLINのピーコートにはCordageと呼ばれる縄で編み上げたストラップが付属し、厚着をした際にも前が留められる様、古くから採用されている仕様です。
長らく英国でコートを作り続けて来たCAMPLINは、現在イタリアの企業が商標を買い取りイタリアブランドとして現在も息衝いています。
仕様
CAMPLINの名品を現代に送り続ける現在のイタリア企業としてのCAMPLINは、イタリアPITTIにも出展しており、現在も古き良き時代の姿勢を変える事無く、オーセンティックな物作りを続けています。
このモデルはCAMPLINの中でも定番的なディテールを使用したモデルで（各ラインナップによってライニングやボタン、その他細部のディテールが異なります）、雨や水を撥水するRain Woolを採用した一着です。
通常知られるピーコートとは異なり非常に柔らかく軽さを憶えるこの素材は、それまでのピーコートのイメージを覆す程非常に魅力的なコートとして作られており、ハンドウォーマー位置の適正さ、ボタンの位置、Vゾーンの位置、袷の幅や着丈など、その全てが緻密なバランスによって作られており、大人のピーコートに相応しい数々のディテールが搭載されています。
更にこのモデルは今シーズンの新たなディテールとして、丈の長さを蓄えたロングタイプのピーコートとして作られています。
通常のハンドウォーマーはそのままに、腰にはパッチアンドフラップの大きなポケット（ポケットの中は暖かなライニングを採用）を取り入れ、更に背面のストラップは絞りを変えられるアジャスタブルな仕様になっています。
まるでチェスターコートの良い部分とピーコートの良い部分を併せたデザイン的にも実用的にも優れた一着としてラインナップに加わっています。
衿下に設けられたCordageは中にインナーダウンや厚めのニット等の着用時にも、フロントのボタン同士を留める事によって前部が開かない『実用的なパーツ』として付属しています。
その他にも力布には当時の授与メダルと同じグログランテープの配色を施す等、細部に目を向けるとCAMPLINの歴史が随所にちりばめられています。
このモデルでは表地となるRain Woolの主成に非常にしっかりとした目地の細かなウールを多く使う事により、ライニングにキルティングを持たずに暖かさを得る優れた生地を採用しています。（モデルによって異なる糸の配合が為されています）
またこれらの仕様は着ぶくれを避けたい女性ならではのディテールでもあり、そのままでも暖かさを確保し、よりスタイリッシュに見える様、細部にも拘りを示すCAMPLINらしさが窺えます。
女性ならではの衿裏の共地使いや、拘りのアンカー刻印のボタン、ポケット内部の防寒生地など、全てのディテールに於いて無駄の無い、ピーコートの新たな最適解がCAMPLINです。
カラーは濃い目のベージュカラーになります。
素材
表地：ウール70％、ナイロン30％（Rain Wool採用：撥水）
裏地：ポリエステル100％
中綿：ポリエステル100％
イングランド企画、EU製
SIZE
XS（着用感40程）：肩幅約38.5�� / 着丈約87�僉頁愧羶粥� / 脇下身幅約47�� / 袖丈約60��
※採寸には平置き実寸を行っており、細心の注意を払って計測しておりますが、素材特性、商品形状等により、多少の誤差が発生する恐れが御座います。予めご容赦下さいます様お願い申し上げます。
付属品
専用ハンガー
